ベリーダンスの精神性

私が以前学んでいたベリーダンススタジオでは、創始者であるアメリカ人ダンサーMishaalの教えに基づき、精神性やスピリチュアルを大切にするものでした。

私達の身体は神殿であり、女神が宿る。

これはベリーダンスの起源とも言われている古代の女神信仰や、女性性を大切にする思想に基づいた考え方です。

 

身体を単なる肉体としてではなく、神聖な存在としてとらえ、敬意をもって扱うことを意味しています。 

ベリーダンスの衣装は胸や子宮を煌びやかな物であるのも、女神をお迎えするものだから。

 

また月の運行が女性の心身に影響を与えるように、ベリーダンスと古代の太陰暦や自然のリズムと結びつけ身体を通じて、より大きな世界や宇宙のエネルギーとつながっていく、というスピリチュアルな感覚を養っていきます。

「身体は神殿、踊りは祈り」という言葉で表現されるように、自分自身と向き合うための祈りや瞑想のような行為でもあり、身体の内側から湧き出る感情やエネルギーを、踊りを通して表現します。

 

踊りは観せるパフォーマンスとしての側面もあり、自分の身体と親密になり、身体を通して広がる世界へと繊細に開いていく側面もあるということ。

 

私達ダンサーは、このようなベリーダンスの起源への敬意を払いつつ、その芸術性を生かし自己表現をしています。